PLAY LIFE / 五條なつき

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五條なつきオフィシャルブログ

「存在の男」展  関口存男先生の展示会が始まります!

皆様は「関口存男」という人物を御存知でしょうか?

 

関口存男

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関口 存男(せきぐち つぎお、正字關口存男1894年11月21日 - 1958年7月25日)は、日本ドイツ語学者である。通称ゾンダン(ドイツ語のsondernにかけてある)。また、村田実らの新劇運動に参加、主役級の俳優として大正期の無声映画に出演していることでも知られる。

 

関口存男 - Wikipedia

 

ドイツ語学者としてとても著名で、天才的な能力を発揮されたそうです。あまりに語学が堪能すぎて、スパイに間違えられた事もあったとか。NHKの前身である社団法人日本放送協会のラジオ放送でドイツ語講座も担当。勉強の内容はもちろん、語り口自体が面白くて、「ドイツ語には興味がないけど、話があまりにも面白くて毎回聞いてます」的なファンレターを貰う事も多かったそうです。

 

 

実は私が所属する劇団・楽劇座(がくげきざ)の芸術監督・関口純先生は、この関口存男先生の曾孫にあたります。

 

存男先生はドイツ語であまりに有名になってしまったのでその印象が強いかもしれませんが(ドイツ語に関してのご活躍ぶりは、本やネットで調べればたくさん出てきます!)、実は日本演劇にも多大な影響を与えた方として知られています。

 

特に、それまでは『舞台監督(上手から出て下手にはける等、舞台上の交通整理的な役割)』という言葉しかなかったところに、文字通り「演技を引き出す」という意味の『演出』という概念を日本に持ち込んだのは存男先生だと言われています。

 

私自身、役者をやっているので舞台の上で演技をする時に『演出』がなかったら…と思うとゾッとします(笑)やっぱり自分勝手に役者それぞれが演技をしてもダメで、それをまとめたり、時には役者自身も気づいていないものを引き出す『演出』は絶対不可欠です!!

 

 

 そんな関口存男先生の展覧会が、4月3日より1年かけて、存男先生とご縁が深かった三修社さんのカフェ・GLOCAL CAFE(青山)さんで開催されるそうです。

 

 

「存在の男」展

 

第1弾 2018年4月~6月 関口存男三修社
第2弾 2018年7月~9月 関口存男と演劇
第3弾 2018年10月~12月 関口存男と社会活動
第4弾 2019年1月~3月 家庭人としての関口存男
(内容は変更になる可能性があります)

企画・運営:三修社

glocalcafe.jp 

 

これまではどうしても固いイメージで「偉い先生」として扱われる事が多かった関口存男先生ですが、本当はユーモア溢れる、親しみやすくて面白い方だったそうです。

関口純先生監修で、これまで未公開の資料や存男先生の素顔が分かるような展示もされるのだとか。

 

 

 

私は演劇をやっているので、やっぱり第2弾の「関口存男と演劇」が特に気になります。楽劇座結成の際に、故・河竹登志夫先生(演劇学者/日本演劇協会名誉会長・早稲田大学名誉教授・文化功労者)から頂いた祝辞も思い出しました。

 

新進気鋭の演出家として活躍中の関口純さんが、いよいよ劇団を結成するという。彼はクラシックを中心として音楽にくわしく、自ら作曲・演奏もする。最近も”音と役者だけ”の斬新な舞台作りに成果をあげ、泉鏡花ものの演出でも好評を得た。その彼がいま、古典をも見直しつつ、グローバルな視野に立つ新しい演劇・音楽劇の創造をめざして、劇団を設立することになった。大いなる期待をもって心からの祝福をおくる。いま私が、通りいっぺんの祝意でなく、心からの祝福をと言ったのは、ひとつには彼の曾祖父にあたる人に、いささか縁があるからにほかならない。純さんの曾祖父は、ドイツ語学者として今も名を残す関口存男さんである。私の父の世代だが、直接講演に接する機会はなかった。しかし戦前の旧制高校時代にドイツ語を第一外国語とした私は、”関口文法”といえば泣く子も黙るその人の雷名を、つとに知っていた。関口編著の「ドイツ語変化表」は、バイブルであった。六十余年経った今でも、単語はすっかり忘れたが文法には幾らか自信があるのは、一に関口文法のお陰だと言っても、過言ではない。しかし、こうした私的な理由だけでなく、私が純さんの今回の壮挙に期待するのは、日本の近代演劇史における、ひとつの象徴ともいうべき意義を感じるからである。それは曾祖父の存男さんが、若い頃の短い期間ではあったが、新劇史に大きな役割を果たした人であり、晩年も演劇界への再参入を志していた人だったからである。その演劇界への初登場は1917(大正6)年、踏路社という劇団の、小山内薫自由劇場とによる新劇運動の黎明期が終わり、やがて築地小劇場により現在へとつながる第二次新劇運動がはじまる、その中間に生まれた小劇団である。ある意味では、踏路社は築地小劇場の先駆ともいうべき、新しい知識層のための演劇の原点として、史上重要な劇団なのだ。当時はまだ「演出」という言葉はなく、舞台監督とよばれていたが、この用語は踏路社からで、しかも関口の提案によるものだとの説が有力だ。その一事でも関口存男の果たした役割は大きいが、彼は翻訳にも活躍、戯曲の創作や、時には役者として舞台に立つこともあった。しかしドイツ語のほか、英、仏、ラテン、ギリシャからサンスクリットまで、何か国語にも通じたその天才的語学力のため、まもなく劇界から遠ざかり、言語学者として大成する。が、終生演劇への情熱は変らず、文法研究が完成したらまた演劇の世界に没頭するのだと、側近達にもらしていたという。いま曾孫の純さんが新しい劇団を結成してグローバルな演劇創造を進めるのも、近代劇の黎明期に名をとどめた関口存男の熱い血の脈々と流れ伝わることのあらわれであろう。そういえば「存男」を私たちは敬愛の念をこめて、ゾンダンと呼んできたが、ただしくは「つぎお」である。名からして伝統を暗示している。純さんが存男の伝統の血脈を継いで、新時代の劇界に存分の活躍をしてくれることを、心から期待してやまない。(楽劇座HPより)

 

存男先生の遺志を継ぐ関口純先生が創り出す舞台・楽劇座公演と今回の展示、合わせてご覧頂けると、それぞれがより面白くなるのではないかと思います。

 

私は事前に展示予定の資料のごく一部を拝見させて頂いたのですが、貴重なドイツ語関係の資料、素顔が垣間見えるお写真や、イラストレーターとしてもプロ級なのでは?と思える直筆イラスト、実際に愛用されていた私物など、盛りだくさんの内容でした。

 

関口存男先生・関口純先生のファンの方はもちろん、ドイツ語や演劇が好きな方は必見ではないでしょうか??

 

もちろん私もお伺いします!!

 

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