「常識」という目隠しをされた女。『関口純の演劇論1/デンデンドロイカ』ありがとうございました!
こんにちは。楽劇座の五條なつきです。
楽劇座7月公演『関口純の演劇論1/デンデンドロイカ』、全日程の公演を無事に終える事が出来ました。今月もご来場・応援頂き、誠にありがとうございました!
今回の公演もオフショットと共に振り返っていきたいと思いますので、どうぞお付き合い下さい。
「常識」の目隠し
今回の公演を振り返るにあたって、まずご覧頂きたいのはこちらのヴィジュアル。
「常識」という目隠しをされた女。
ご覧頂いた方はお分かりかと思うのですが、もう、これだけで今回の『デンデンドロイカ』の全てを物語っています。
私達はそれぞれが知らぬ間に「常識」という目隠しをされて、何の疑問も持たずに同じ事を繰り返している…。
そして、私達はテレビで報道される残酷な事件の加害者を「異常な人」として遠巻きに見ているけれど、果たして本当に彼らは「異常な人」なのでしょうか?
むしろ、ごく「普通の人」が何かの拍子にボタンを掛け違えてしまっただけなのではないでしょうか?
自分を「普通」だと思っている私だって、一歩間違えばそうなってしまう可能性もあるのです。
そのあたりの解説も関口純先生のトークでお聴き頂いたのですが、とてもご好評を頂きました。毎日、お話の内容は少しずつ違ったのですが、おそらく、楽劇座が創る作品の意図や考え方に共感して頂けたお客様が多かったのかなと思っています。
ただのエンターテイメントとしてだけではない、もっと深い観劇の愉しみを感じるきっかけになっていれば、こんなに嬉しい事はありません。
関口存男先生未発表作品『悪魔的の心理』朗読劇
今回、本編の上演前に関口存男先生の未発表作品『悪魔的の心理』を朗読させて頂きました。
この作品も『デンデンドロイカ』と通じるものがあります。
ごく普通の善良な人の中にある、闇の部分。この病気にかかってしまった経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
こんなに面白い文章が未発表だった事に驚いたという感想も多く頂きました。関口存男先生の未発表作品、実は他にもたくさんございます。来月の朗読劇でも別の作品を読ませて頂きますので、どうぞご期待下さい。
ゾンダン先生展示資料&グッズ
会場に展示されていた資料も初公開のものが多く、ゾンダン先生ファンの方にも喜んで頂けたようです。
イラストグッズもご好評頂きました!
特に人気の完売グッズは追加生産を検討しております。またお客様からのお声を参考に新グッズも企画しておりますので、こちらもどうぞお楽しみに!
終わりに
台風が来たり、暑い日が続いたりという天候的には少し大変な公演期間でしたが、多くのお客様に足をお運び頂き、本当にありがとうございました。とてもとても嬉しかったです。
公演の最後に、珍しく全員「病みメイク」だったので3人で怖い写真を撮ってみよう…と撮りました。結構怖い顔になれたかなと思います(笑)
★★★次回出演情報
8月25-29日!『関口純の演劇論』シリーズ第2弾!【有栖川家の密やかな愉しみ】
今回は<加害者の心の闇>を描いた作品でしたが、8月は<被害者の心の闇>を描く『有栖川家の密やかな愉しみ』を上演致します。
詳細はまた改めてお知らせ致しますが、昭和の未解決事件「毒入りコーラ事件」と童話「不思議の国のアリス」をモチーフにして<被害者の心の闇>を描きます。
もちろん関口存男先生の未発表作品朗読劇・関口純先生解説トーク・ミニコンサートも同時上演!
8/25-29に同じくローズセラヴィでの上演ですので、お時間ありましたら、ぜひぜひ遊びにいらして下さい。
公演詳細&チケット予約▼
http://www.gakugekiza.com/information/junsekiguchi.html
7月も本当にありがとうございました。
8月も皆様と劇場でお会い出来ることを楽しみにしております!
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