写真で振り返る楽劇座6月公演<関口存男の手紙>『系図 〜ある男を巡る生と死の記憶〜』
皆様こんにちは!
楽劇座の五條なつきです。
6月公演<関口存男の手紙>『系図 〜ある男を巡る生と死の記憶〜』も無事に終了致しました。ご来場下さった皆様、本当にありがとうございました。
オフショットを交えて公演を振り返っていきたいと思います。
今回はいつもの公演とは異なる内容で<朗読>と<展示>を併せて「関口存男」という一人の男の人生、その中でも特に彼を巡る【生と死】に焦点をあてたイベントでした。
私のブログをご覧になっている方はご存知の方も多いと思いますが、この関口存男先生は楽劇座の芸術監督である関口純先生の曽祖父です。
ドイツ語学者として有名ですが、日本の演劇界にも多大なる影響を与えた事も近年注目されています。
今回、私達が朗読させて頂いた文章は楽劇座公演『関口純の演劇論』シリーズで初公開されたもの、もしくは今回の公演で初めて発表された未発表作品ばかりでした。
●今回の朗読作品
『蝦蟆』…劇団の打ち上げの様子を描いた、私小説風エッセイ。存男先生も参加していた劇団「踏路社」の実話だと思われます。
『充子の日誌』(抜粋)…存男先生の長女である充子さんが誕生した時の育児日誌。100年前の子育てがどんな風に行われていたのか?という資料としても面白いです。
『手紙』…末っ子の昭子さんが亡くなった事を充子さんに知らせるため、充子さんの旦那様に宛てて書かれた手紙。この公演で初公開となりました。
どれも厳格なドイツ語学者としての「関口存男」ではなく、1人の人間としての「関口存男」に近づける貴重な文章ばかり。
特に私が読ませて頂いた『手紙』では「何故、演劇に情熱を残しながらもドイツ語学者の仕事に精力的に取り組んだのか?」という、存男先生の人生を決定付ける内容が語られていました。
展示と併せるとより深く「関口存男」という人間の青年期からの人生が思い起こされます。
私はこれらの文章や残された品々に触れるまで、「関口存男=ドイツ語で凄い人。演劇もやってたらしい」という漠然とした印象しか持っていなかったのですが、未発表だった資料に触れる度に、学者としてのイメージではない、人間らしい関口存男像がどんどん積み上がっていきました。
今回の公演では遠方からもゾンダン先生ファンの方がたくさん駆け付けて下さったり、これまであまりゾンダン先生の事をご存知なかった…という方に知って頂くキッカケになったり、新たな出会いもたくさんあった公演でした。
皆様のおかげで、いつもとは少し違う、特別なイベントになったと思います。本当にありがとうございました。
まだ未公開の資料や品々もたくさんありますので、また関口存男先生に関するイベントや公演に関われたら嬉しいです。
そして来月は、お客様からのご要望にお応えして人気シリーズ『ルーシー・フラワーズ』の外伝を上演致します!
詳細はまた改めてお知らせさせて頂きます。新しい挑戦になりますので、ぜひ遊びにいらして下さい。
来月も劇場で皆様とお会い出来る事を楽しみにしております!
★★★次回出演情報
7月27-31日!楽劇座7月公演<外伝>『ルーシー・フラワーズは風に乗り、まだ見ぬ世界の扉を開けた ~ルーの不思議な大冒険!コードネームは不荷苦離夫似来裸!?~』
★★★
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