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五條なつきオフィシャルブログ

唐組『吸血姫』はじめての赤テント観劇

アングラ演劇の世界へ

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1度は拝見してみたいと思っていた唐十郎さんの舞台。昨日、初めての赤テント観劇に行って参りました。

 

 

入場は引換券の整理番号順。開場時間になると順番に番号を呼ばれて、前の方から詰めて座ります。後の方になるといっぱいで入れないので、出演者の方から「よいしょ〜!のかけ声で前に詰めて下さい」との指示も。テント観劇ならではのベタ座りのすし詰め状態が、もちろん心地いい訳ではないのですが(笑)何だか新鮮で面白かったです。

 

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演目は『吸血姫』。1971年に初演されて以来の再演だそうです。

 

最近、関口純先生の資料整理のお手伝いをする中で、日本演劇の流れも知りたい、観られるうちにそれに関わる作品を観ておきたいという気持ちも強くなっていました。新しい作品ではなく、1971年に初演された作品が丁度再演されたところを観劇できたのは個人的に嬉しかったです。

 

 

唐十郎さんのアングラ演劇は、関口存男先生の関わった新劇とは真逆の世界ですが、やっぱりジャンルに囚われず色々なものに触れる事で、それぞれの意味や良さも分かります。

 

 

アングラ演劇はすごく独特の世界で、物語もはっきり分かりやすい訳ではなくごちゃごちゃで、でも何だか不思議な空間に迷い込んでしまったような気分になりました。 きっと、普通の綺麗な劇場で上演するのではなく、この赤テントで上演する事が世界観の一部なのでしょうね。(むしろ、この空間そのものの方が大切なのかも?と思わせるような空間!)初演当時の時代にタイムスリップしたような、ふわふわした感覚の2時間半でした。

 

アングラにはアングラの、新劇には新劇の世界があって、どちらが優れているという訳ではなく、それぞれの良さがあって。でも、生身の人間が目の前で何らかのパフォーマンスしてパワーを発しているのは、やっぱり舞台共通の面白さです。

 

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終演後は、さっきまでの世界が綺麗さっぱりなくなって、外が見える赤テントの中。外も使う演出だったのですが、今日みたいな大雨の日はどうするのでしょう…?

 

かなりギュウギュウのすし詰め状態で2時間半の観劇、冷房なし!だったので、慣れている方は薄いクッションや扇子を持参されていました。 私もまたの機会があれば必ず持参します(笑)

 

 

今、色々なものを観たい欲が高まっているので、また真逆のジャンルの作品も近いうちに観劇して、それぞれの意味や面白さを体感したいです。

 

 

★★★次回出演情報

6月23-27日!2.5次元メルヘン劇場【マカロンちゃんの憂鬱】にマカロン役で出演致します。可愛いだけでない、皮肉だらけのブラックユーモア満載なお菓子の世界をお楽しみ下さい。

http://www.gakugekiza.com/information/2018macaron.html

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