東山千栄子著『新劇女優』
休演日の今日は、日本を代表する女優・東山千栄子さんの『新劇女優』を読んでいました。
文字の表記が古いので読み辛いかな…と思っていたのですが、少し読めば慣れてきて、とても面白かったです。
なんと36歳(!)で主婦から女優になった東山千栄子さん。
現代でも大人で未経験から女優になるのはとても難しい事だと思うのに、当時の日本ではどれだけ大変な事だったのでしょう。
特に当時は、今と違って男女不平等が当たり前だった時代です。周りの方からは「狂気の沙汰」と言われたというエピソードも紹介されていましたが、それでも情熱を持って演劇を続けてこられて、今日の日本演劇の基礎を築き上げる一員となった事、本当に本当に尊敬します。
日本演劇において貴重な数々のエピソードはもちろんですが、今だったら怒られてしまいそうな「観客の程度が低い」…等の言葉(笑)や、若いファンへのお手紙も収録されていて面白いです。(読み進めていくと、若いファンの方は本気で東山千栄子さんに恋してしまったのでは?という様子が伝わってきます。何度もお手紙をやりとりしていて、東山さんのファンの方への誠意も感じられるページです。)
そうそう、楽劇座と縁の深い関口存男先生のお名前も見つけて嬉しくなりました。
1番最後の「あとがき」には、こんな一文が。
私は東山千栄子さんが想像した通りの光景でこの本を読んでたのかもしれません。
この本は明日が千秋楽の『ルーシー・フラワーズは風に乗り、まだ見ぬ世界の扉を開けた』でも、私演じるルーが読んでいる本として使わせて頂いているのですが、まさか東山千栄子さんも、ご自身の著書が、関口存男先生の曾孫である関口純先生の劇団で、こんなピンクの髪の毛の役者に読まれるなんて思ってもみなかったかもしれませんね(笑)
明日はいよいよ千秋楽。
私も情熱を持って、今関わっている作品を大切にして演じたいと思います。
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